弁護士法人フィクショナル・公式ブログ(架空)

架空の国の架空の弁護士によるブログ

2023-01-01から1年間の記事一覧

ゴジラ-1.0

面白かった。歴代最恐ゴジラだ。 ストーリーもベタでありながら、全く鼻につかず、熱い展開の数々に図らずも感動してしまった。 シン・ゴジラよりも個人的には好きだ。 良い映画なので、多くの人に観てもらって興収も伸びて欲しい。 しかし、ロケットスター…

夏終了 冬到来

昨日は18時間ほど寝て、本日は久しぶりの休日出勤(ごめん、我が妻よ)。 午前7時。事務所でローソンのサンドウィッチを食べながら、カフェオレを飲む。 滞留した「塩漬け」案件を片付ける。 今しがた、起案を一件終えてレタパを投函。 電話もメールもこ…

口の巧さとリーガルマインドは別物

某調停事件にて、全当事者同席で協議してたんですが、当事者Aの代理人をされてる先生が、当事者Bにめっさ詰められてました。 当事者Bの主張は、冷静に考えれば、詭弁・ナンセンスの類いです。 でも、某先生はたじたじ。 言いくるめられちゃって、言葉に窮…

演技の話【狂人の演技は簡単か】

突然だが、私は「声の演技」がかなり上手い。 アマチュアだが、相当な腕前である。 もちろん、プロの声優として活躍する第一線級の方々とは比ぶべくもない。 しかし、それでもだいぶ達者である。 史上稀にみる天才弁護士である私の頭脳、感性、耳の良さを以…

安部公房「箱男」《再読・2周目》

安部公房の「箱男」にすっかり魅了されてしまった。 読めば読むほど、謎が深まり、一向に真相には辿り着けない。 しかし、妙に惹きつけられる。 読み込むうち「自分も箱男になってしまうのではないか」という怖さもある(読者がそう思うことは、安部公房自身…

安部公房「箱男」《読了・1周目》

前衛的・難解で知られる安部公房(1924年(大正13年)3月7日 - 1993年(平成5年)1月22日)。 そんな安部公房作品の中でも一際晦渋・複雑とされる「箱男」。 読み進めること自体はそう大変ではない。 微に入り細を穿つような、生々しく鮮烈な描写の数々は、…

Netflix "Maestro" 予告と下馬評

ええやん ブラッドリー・クーパー なかなかええやん 指揮の演技がド下手くそな俳優が多いなか レニーっぽい動作をよく研究してるやん 年末が楽しみですやん ロッテントマトの評論家(笑)のレビュー(トマトメーター)は86%となかなかの高評価 しかしなぁ…「…

クラシック音楽の二刀流【オペラと交響曲】

・オペラと交響曲の起源オペラの発祥は16世紀末頃のイタリア。古代ギリシャの演劇を復興しようという動きが始まり。楽譜が現存する最古のオペラは「エウリディーチェ」(1600年初演)。始祖的存在として重要な作曲家はモンテヴェルディだ。彼の「オルフェオ…

「春の祭典」インスパイア系

問 「20世紀以降に産み出された音楽作品の最高傑作は何ですか?」 答 「芸術作品に優劣はつけられないので、その質問はナンセンスだ」(良識的相対主義者) 「Baby SharkはYouTubeで一番再生回数の多い動画だから、これが歴史上最高の音楽に決まってるだろ」…

グロリア・コーツの交響曲

アメリカ生まれの女性作曲家グロリア・コーツ(1933年10月10日 - 2023年8月19日)。 非常に多才な人で、作曲家としてだけでなく、女優、監督、歌手、作家、画家としても活動していたらしい。 「らしい」というのは、私自身この人のことをつい最近までよく知…

尹伊桑の音楽

最近、尹伊桑(ユン・イサン、Isang Yun, 1917年9月17日 - 1995年11月3日)の管弦楽曲にハマっている。 戦後前衛の洗礼を受けた過激なテイストながら、どっしりとした骨太で肉感的な音楽だ。 北朝鮮・共産党シンパだったとされる彼は、韓国の情報機関KCIAに…

There was him, that is Alex !!

アマゾンプライムで「モーツァルト・イン・ザ・ジャングル」を視聴開始。 指揮者アダム・フィッシャーの熱烈な追っかけhaydnphilさんの「クラシックおっかけ日記」で紹介されていたのだ。 こんなドラマがあるとは、寡聞にして全く知らなかった。 第1話しょ…

超LGBT論:第4回「従来の議論が持つ意味」

不定期連載として「超LGBT論」をアップする。 fictional-law.hatenablog.com 前回(第3回)に続き、性別にまつわる議論・見解を取り上げ、今後の社会の在り方・行く末について考察していく。第4回は「従来の議論が持つ意味」である。 ・議論状況の振り…

超LGBT論:第3回「性別フィクション論」

不定期連載として「超LGBT論」をアップする。 fictional-law.hatenablog.com 前回(第2回)に続き、性別にまつわる議論・見解を取り上げ、今後の社会の在り方・行く末について考察していく。第3回は「性別フィクション論」である。 ・性別フィクション…

超LGBT論:第2回「性別グラデーション論」

不定期連載として「超LGBT論」をアップする。fictional-law.hatenablog.com 前回(第1回)に続き、性別にまつわる議論・見解を取り上げ、今後の社会の在り方・行く末について考察していく。第2回は「性別グラデーション論」である。 ・性別グラデーシ…

超LGBT論:第1回「性別二元論」

不定期連載として「超LGBT論」をアップする。性別にまつわる議論・見解を取り上げ、今後の社会の在り方・行く末について考察していく。第1回は「性別二元論」である。 ・性別二元論の主張「人間の性別は男性と女性の二性のみである」という考え方だ。生…

大阪人の方々との飲み会・事前心境メモ

大阪から同業の先生方が、遥々私どものエリアにいらしている。 生まれも育ちも生粋の大阪人の方々だ。 私と普段全く絡みはない。 今日はそんな先生方と飲み会があり、内心は戦々恐々である。 ただでさえ飲み会というのは気が重い。 基本、私はテンションが低…

たかが邦画と侮るなかれ

るろ剣しかりキングダムしかり。 殺陣が素晴らしい。 はよう続編カモン!! 大沢たかお VS 吉川晃司、はよカモン!! それに引き換え、スターウォーズEP7〜9の殺陣は控え目に言ってウンコである。 なぜEP1〜3で魅せた素晴らしい殺陣から、あのような情けない…

古今亭志ん朝「酢豆腐」聴き比べ

江戸落語だと「酢豆腐」。 上方落語だと「ちりとてちん」。 志ん朝師匠が関東・関西の各寄席で演じた「酢豆腐」を見比べてみると、その違いが興味深い。 まず、出囃子の「老松」。 関西の三味線の方が音が明るく、張っている。 それと、志ん朝師匠の演じ方。…

落語家を指揮者にたとえてみる

芸風・業界内での立ち位置・生年をベースに、独断と偏見に基づき当てはめた。 三遊亭圓朝(1839年5月13日 - 1900年8月11日) ハンス・フォン・ビューロー(1830年1月8日 - 1894年2月12日) かたや落語中興の祖、かたや職業指揮者のパイオニア。 いずれもレジ…

クナ&ウィーン・フィル「くるみ割り人形」組曲

クナッパーツブッシュが1960年にウィーン・フィルを指揮したスタジオ録音。 初めてその存在を知った時は随分と面食らったものである。 「くるみ割り人形」(特に組曲)といえば、初心者向けクラシック入門曲の超典型レパートリー。 19世紀生まれドイツ語圏の…

♫吊吊吊吊♫

♫吊吊吊吊♫ ヘッドセットをつけて、クラフトワークのライブ音源を聴きながら、PC使ってスタンディングワーク。 youtu.be なんだか楽しい・かっこいい仕事をしているような錯覚に陥ること請け合いだ。 気分が乗らない時など、いいかもしれない。 しかしながら…

ryuchell氏の訃報を受けて

ryuchell氏が亡くなった。 自殺と見られるが、その原因はまだわかっていない。 生活環境・肉体の急激な変化と、これに伴う苛烈なバッシングが影響しているのかもしれない。 「自分らしくいること」の難しさ(恐ろしさ)というものを、改めて痛感させられる。…

ジョン・ケージに学ぶ「強かな生き方」

くそダサい自己啓発本みたいなタイトルになってしまった。 ジョン・ケージ(1912年9月5日 - 1992年8月12日)は、アメリカ生まれの実験音楽の作曲家である。 「20世紀を代表するクラシック音楽の作曲家を一人だけ」挙げるとすれば、彼は間違いなく最有力候補…

ブーレーズ VS ケージ【音楽史を作ったライバル達⑥】

シェーンベルク VS ストラヴィンスキー 【音楽史を作ったライバル達⑤】 - 弁護士法人フィクショナル・公式ブログ(架空)の続き 【時代と場所】 1950年代〜1960年代の欧米 【登場人物】 ピエール・ブーレーズ(1925年3月26日 - 2016年1月5日) ジョン・ケー…

シェーンベルク VS ストラヴィンスキー 【音楽史を作ったライバル達⑤】

ワーグナー VS ブラームス【音楽史を作ったライバル達④】 - 弁護士法人フィクショナル・公式ブログ(架空)の続き 【時代と場所】 1920年〜1950年頃のウィーンとパリ(途中からアメリカ) 【登場人物】 アルノルト・シェーンベルク(1874年9月13日 - 1951年7…

ワーグナー VS ブラームス【音楽史を作ったライバル達④】

ハイドン VS ベートーヴェン【音楽史を作ったライバル達③】 - 弁護士法人フィクショナル・公式ブログ(架空)の続き 【時代と場所】 19世紀後半のドイツ語圏 【登場人物】 リヒャルト・ワーグナー(1813年5月22日 - 1883年2月13日) ヨハネス・ブラームス(1…

ハイドン VS ベートーヴェン【音楽史を作ったライバル達③】

バッハ VS ヘンデル【音楽史を作ったライバル達②】 - 弁護士法人フィクショナル・公式ブログ(架空)の続き 【時代と場所】 18世紀末〜19世紀初頭のウィーン 【登場人物】 フランツ・ヨーゼフ・ハイドン(1732年3月31日 - 1809年5月31日) ルートヴィヒ・ヴ…

バッハ VS ヘンデル【音楽史を作ったライバル達②】

アルトゥージ VS モンテヴェルディ【音楽史を作ったライバル達①】 - 弁護士法人フィクショナル・公式ブログ(架空)の続き 【時代と場所】 18世紀前半のドイツ 【登場人物】 ヨハン・セバスティアン・バッハ(グレゴリオ暦1685年3月31日 - 1750年7月28日) …

アルトゥージ VS モンテヴェルディ【音楽史を作ったライバル達①】

【時代と場所】 17世紀初頭のイタリア 【登場人物】 ジョヴァンニ・マリア・アルトゥージ(1540年頃 - 1613年8月18日) クラウディオ・モンテヴェルディ(1567年5月15日洗礼 - 1643年11月29日) 【対立の概要】 ・1600年、アルトゥージは自書「アルトゥージ…