弁護士法人フィクショナル・公式ブログ(架空)

架空の国の架空の弁護士によるブログ

ryuchell氏の訃報を受けて

 

ryuchell氏が亡くなった。

 

自殺と見られるが、その原因はまだわかっていない。

生活環境・肉体の急激な変化と、これに伴う苛烈なバッシングが影響しているのかもしれない。

 

「自分らしくいること」の難しさ(恐ろしさ)というものを、改めて痛感させられる。

 

我々人間は、自らの心身という「枠」に囚われ、かつ、社会(人間関係)というある種の「対立・緊張構造」の中で生活することを余儀なくされている。

 

「自分らしくいること」自体が、己の心身という「枠」への負荷となり、社会という「対立・緊張構造」が更なる重圧となる。

 

耐えきれなくなった「枠」は、文字通り「壊れる」ことになる。

 

「枠」が壊れないよう、「自分らしさ」に目をつぶり、押し殺し、あるいは意識すらせず、社会と妥協しながら生きている人々の何と多いことか(少なくとも私はそうした人間の一人だ)。

 

「みんな違ってみんないい」

「個性を尊重しよう」

「自分を大切にしよう」

 

こうしたもっともらしい綺麗事というものが、何とも無責任で偽善的な、薄っぺらい絵空事に思えてならない。

 

もし、死後の世界というものがあるならば、どうか「枠」にも「対立・緊張構造」にも囚われない、「自由な魂」が飛翔する、そんな世界であってほしい(私は死んだら綺麗さっぱり「無」に還るのが第一希望だけれども)。

 

謹んで哀悼の意を表します。