ある程度の年齢になれば、人間そんなに変わらないものだと思っていました。
しかし変わるんですね。
驚くばかりの責任回避・決断回避志向になってるんですね。
あれほど頼もしくて闊達だった人達が。
社会の闇を垣間見る思いです。
論点抽出や根回しは実に上手い。
しかし、具体的な提案、情報提供、決定という場面においては、とてつもなく及び腰になる。
自分の出した提案・情報・決定が、誰かの利益を損なわないか、傷つけないか、批判を受けないか。
意識しているかどうかはさておき、不安に怯えながら、それでいて、そんな不安感をひた隠すかのように一見冷静・知的な「物分かりの良い」態度。
「配慮をしています」というアピールばかりが先行する。
それが、社会の荒波に揉まれる中で、彼らが身につけた知恵・処世術なのかもしれない。
そのこと自体の価値を否定するつもりは更々ありません。
彼らは社会に適応すべく「進化」したということなのですから。
ただしかしながら、一友人(自称)としては、どことなく寂しさを感じてしまいます。
あの思い切りの良い彼らがいなくなってしまったからなのか、単なるノスタルジーなのか、はたまた彼らが舐めてきたであろう辛酸に思いを馳せてしまうからなのか、私にはわかりません。