某調停事件にて、全当事者同席で協議してたんですが、当事者Aの代理人をされてる先生が、当事者Bにめっさ詰められてました。
当事者Bの主張は、冷静に考えれば、詭弁・ナンセンスの類いです。
でも、某先生はたじたじ。
言いくるめられちゃって、言葉に窮していました。
私や委員が助け舟を出して、なんとか丸く収まった感じです。
でも、この某先生、本来はめさめさキレる人なんですよ。
分野によっては私なんかよりしっかりされている。
でも、その場の即興的な切り返しはどうも苦手とされてるようです。
口の巧さとリーガルマインドはまるで別物なんですね。
私の師匠は「沈黙を作らず、とにかく何か喋れば、あとはどうにかなる。勝手に論理が浮かんでくる。」とかなんとか常々言ってました(それで余計なこと言っちゃうのもしばしばでしたが…)。
不用意に喋りださず、じっくり考えるっていう某先生の態度自体は、弁護士の職業倫理に適った理想の姿ではあります。
しかし、なかなかどうして、現実はそうもいかない場面も多々あるわけで。
匙加減が難しい問題ですね。