弁護士法人フィクショナル・公式ブログ(架空)

架空の国の架空の弁護士によるブログ

清々しいほどの敗北感

私はとある数学・論理学の先生に弟子入りしております。

弁護士業に活かすためです。

あとは私生活・思索を充実させるためです。

しかし、学問というのは厳しい。

先生に弟子入りしてから、日々実感しております。

実務では「多くの人にとって読みやすい文章」を読んだり書いたりします。

一方、学問(特に数学や論理学)は勝手が違います。

「誤読の余地がない正確な文章」を読んだり書いたりします。

この厳しさがお分かりになるでしょうか。

「誤読の余地がない正確な文章」。

これを読んで理解できないとすれば、それは全面的に読み手の責任です。

端的に言えば「読み手が愚か」ということになります。

誰かに解説してもらったり、補足説明を受けて「分かった気になる」ことには何の意味もありません。

「誤読の余地がない正確な文章」をそのまま読んで、そのまま理解できなければなりません。

そうでなければ、その文章を理解したとは言えません。

なぜなら、その文章は「誤読の余地がない正確な文章」だからです。

注釈や解説など必要ない(むしろ正確に理解するうえでかえって邪魔になる)形で書かれているのです。

いま私は論理記号だけで書かれたとある文章の解読を試みています。

悔しいことに全く歯が立ちません。

書かれている個々の論理記号の意味は全て知っています。

それなのに書かれた文章の意味が分からないのです。

オーマイガー!!