ヘタな大卒よりもはるかに賢いうえに、稼いでいる。
そんな人がザラにいる。
税法や刑法の知識など、そこらの法学部卒なんかより断然詳しい。
ここには到底書けない「法の抜け穴」も沢山知っている。
しかも、独自のマイルドヤンキーネットワークを築いている。
家や車なんかも、マイルドヤンキーネットワークを通じて格安で入手するし、そのメンテナンスだって殆どタダ同然。
保育園に頼らずとも、自営業者のマイルドヤンキーネットワークで、日中も子供を預け合える(結果として子沢山)。
私のように温室で育った「高学歴ホワイトカラー」とは全く異質の「強さ」を持っている。
私からすれば「異世界からやって来た強戦士」のように見える。
私をはじめ多くの「お嬢ちゃん・お坊ちゃん」は、物心ついたときから「良い大学を出て良い職に就く」よう家族からマインドコントロールされる。
他方で、小学校の先生(大した大学を出ていない)は「学校の勉強が全てではない」と教え説く。
私たち「お嬢ちゃん・お坊ちゃん」は、そうした教えを「綺麗事」「馬鹿への慰め」「負け犬の遠吠え」などと捉える(少なくとも私はそうだった)。
しかし「学校の勉強が全てではない」は断じて「綺麗事」などではない。
むしろ、その実態は「残酷な現実」なのだ。
「良い大学」を出ても「良い職」に就ける保証などない。
特に文系の就活ではコミュ力や根性が試される。
「良い職」に就いても事は簡単ではない。
鬱病になる者、クビになる者は後を絶たない。
理系就職も安全ではない。
営業職(総合職)と上手くコミュニケーションがとれなければ、簡単に「干される」。
特定の技術・開発にしか従事してこなかった場合、拾ってくれる会社を見つけるのは至難だ。
「何もできない総合職」だけでなく、「◯◯しかできない技術屋」も、転職は容易ではないのだ。
パパやママの言いつけどおり 「良い大学を出て良い職」に就いても、そこに「幸せ」が待っている保証などない!
そう!「学校の勉強が全てではない」とは、「綺麗事」でも 「馬鹿への慰め」でも「負け犬の遠吠え」でもない。
この世の「残酷な現実」を伝える警句だったのだ!
私が「馬鹿」と見下していたマイルドヤンキー(ネットワーク)は、この警句を真に理解しており、個人としても社会としても、実に「賢い」ものだったのだ!