弁護士法人フィクショナル・公式ブログ(架空)

架空の国の架空の弁護士によるブログ

見ずに信じる者は幸いである(白目)

※本件はフィクションですよ!

そう、久しぶりに宣言するフィクションです!

私の話は全てホラですから!

 

名誉毀損ヘイトスピーチ等の問題に詳しい某大物弁護士が、こんなことを言っていた。

 

・・・・・・

ヘイトスピーチに対する法的規制の必要性について議論すると、「そもそも規制の必要性を裏付ける立法事実はあるのか」などと質問してくる人が必ずいる。

そういう人に限って、ヘイトスピーチが行われている現場さえ見たことがない。

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立法事実の存在は自明ですよ、そんなことを議論するフェーズじゃないですよ、とでも言わんばかりだ。

質問者を馬鹿にするかのような自信満々なトーンである。

しかし、これは極めて非論理的な発言だ。

 

質問者は、ヘイトスピーチの現場を見たことがないからこそ、立法事実の存在に疑問を呈しているのだろう。

「そういう人に限って」って、そりゃそうでしょう。

見たことがないからこそ、立法事実の存在を説得的に示して欲しいと言っているわけだ。

何もおかしな話ではない。

 

この弁護士は「俺たちは実際に見たんだ!お前たちは見てないだけだ!俺たちが正しい!」などと立法事実の存在を強弁するのだろうか。

客観的証拠を示すこともなく。

 

「霊界の存在を疑う人に限って、一度も幽霊さえ見たことがない」

などと言い換えれば、上記発言のトンデモぶりが少しは浮き彫りになるだろうか。

 

見てる見てないでマウントとんなくていいから、さっさとソース出せや!

である。

 

薄々気がついてはいたが、この業界の偉い人というのも、必ずしも賢いわけではないらしい。