弁護士の我松衰です。
"この目で観たとは言わないが!"
"明かしてみせますその実態!!"
さて、始まりましたこのコーナー
"妄想辛口映画批評"
私、我松が、観てもいない映画について、内容を勝手に妄想、レビューして参ります。
前回の記念すべき第1回では「グリーンブック」を取り上げました。
妄想辛口映画批評1「グリーンブック」【友情っていいよね】 - 弁護士法人フィクショナル・公式ブログ(架空)
今回で第2回となります。
注目の第2作目はこちら!
「ドラゴンタトゥーの女」!!
監督:サム・ライミ
脚本:ウェス・クレイヴン
その他出演:ライザ・ミネリ、ティモシー・オリファント、竹中直人ほか
ホラー畑のサム・ライミとウェス・クレイヴンが夢のタッグを組んで実現した本作。
フィリピン人ミステリー作家グスファン・チムウェの原作を大幅に改変。
衝撃の結末に、公開当時、劇場では男性含め観客の悲鳴が飛び交いました。
実際、ネタバレは控えますが、劇中で死亡する人物こそいないものの、R18指定となったのも頷ける程の凄惨さ、後味の悪さです。
何が凄いって、ジェニファー・ロペスの怪演ぶりですよ。
演技派で知られる彼女ですが、ここでも役作りを徹底しています。
撮影開始前、自宅の押入れにこもり、2か月にわたる絶食を敢行。
その間、キャシー・ベイツが演ずるアニー・ウィルクス、ジャック・ニコルソンが演ずるジャック・トランス、パイパー・ローリーが演ずるマーガレット・ホワイトの狂気演技を参考にするため、「ミザリー」、「シャイニング」、「キャリー」をひたすらリピート再生して鑑賞していた程の周到な準備ぶりです。
もっとも、この役作りプランには重大な問題がありました。
彼女が鑑賞したのは全てスティーブン・キング原作の作品でした。
本作とはまるでテイストが異なる作品ばかりです。
結局、撮影開始早々、監督のサム・ライミから「2か月間に観てきたものは全て忘れるように」との演技指導が入る事態となりました。
この一件について、当のジェニファー・ロペスは「全ての引き出しを使い切った、全てのものを搾り出し切った『その先』を表現する機会に恵まれたことに感謝しているわ」と語っています。
30キロ痩せた体重も、2日で元に戻して撮影に臨むという壮絶なプロ根性を見せてくれました。
本作の白眉は、何と言っても例の有名な取調室で行われる駆け引き、心理戦ですね。
虚実入り交った供述を行い、着実に捜査の撹乱を図るドラゴンタトゥーの女。冷静沈着にブラフをかけ、周到に罠を張り巡らせていく敏腕刑事サイモン・カーター。
そして衝撃の結末・・・。
公開直後のアンケートでは、観客の実に99%が「自分も騙された」と回答しており、「こんなに酷い映画とは思わなかった」、「料金と時間を返して欲しい」という声が相次ぎました。
ミステリーファン必見の一作です。
これを見ずに死ねるかぁぁぁ!!
得点:63点/100点
※この連載はフィクションです。実在の人物、団体及び事件等とは何ら関係がありません。