弁護士の我松衰です。
仕事上の重要な視点として「どうやったら楽か、有利か」というのがあります。
ここで問題になるのが「誰にとって楽・有利な方法をとるのか」です。
自分にとって楽又は有利、顧客にとって楽又は有利というのは、重なることもあれば、対立が起こることもあります。
対立が起きたとき、必ず顧客の楽又は有利さを優先すべきなのか。
必ずしもそうではないでしょう。
なぜなら、自分が疲弊すると、他の顧客の案件において、パフォーマンスが低下する可能性があるからです。
これは決して屁理屈ではありません。
疑う方は、採算や手間を度外視して、全案件において100点満点の仕事をやってみてください。
早晩破綻することでしょう。
経済的にか、肉体的にか、あるいは精神的にかはわかりませんが。
自分自身や未来の顧客はもちろん、現在抱えている顧客が丸々大損するという事態も十分あり得るわけです。
ですから、敢えて誤解を恐れずに言えば、私は手を抜くことが悪いことだとは思いません。
ただ、どこかで線引きをしなければいけません。
それこそが、法律、倫理規程(弁護士の場合はこれがある)、契約等の縛りということになるのでしょう。
だからこそ、法律、倫理規程や契約の勉強は非常に重要ですし、契約締結は本当に慎重にならなくてはならないのです。
というわけで、就業規則等の作成や契約締結に際しては、是非是非、当法人へご相談ください。
という宣伝でした。
※この連載はフィクションです。実在の人物、団体及び事件等とは何ら関係がありません。