弁護士法人フィクショナル・公式ブログ(架空)

架空の国の架空の弁護士によるブログ

カワイイ?コワイ?

事務局長のジーコ松浪です。

 

皆さん、野良犬、野良猫、野鳥とか、観光地のリスだとか

 

あれカワイイと思いますか?

 

私は思えない。

 

というより「カワイイ」と思う人の心理が理解できない。

 

冷静に考えてみてください。

 

野生動物ですよ。

 

話通じないんですよ。

 

物凄く知能低いんですよ。

 

不潔なんですよ。

 

法律とか知らない、ていうか関係ないんですよ。

 

我々人間のことなんて、外敵としか思ってないかもしれない。

 

下手したら餌くらいにしか思ってないかもしれない。

 

あぁ怖い怖い。

 

もちろん、我々人間は最低限の法律で守られてはいますよ。

 

すなわち

動物愛護法鳥獣保護法により、基本的に大部分の哺乳類は殺傷NGとされていますが」

 

「自分の身を守るためや、人間の味を覚えた危険な動物を止めるため等、正当な理由がある場合は」

 

「理論上、正当防衛や緊急避難として、これら野生動物も適法に殺めることができます(この点については、刑法総論の教科書だと所謂「対物防衛」の論点として知られている問題ですね。)。」

 

(以上、カギ括弧内の記載は当法人弁護士団堂八蜜による。)

 

ただ、これって当該野生動物が「おいた」を二度と出来なくなるだけであって(特別予防)

 

他の野生動物たちへの抑止効果(一般予防)は期待できないですよね。

 

「あぁ『おいた』はしちゃいけないんだな」

なんてわからないでしょう。

アホだから。

 

つまり、一般予防の見地からは、法律も全くの無力なのです。

 

そうすると、私達が獣害から身を守るためには、私達自身「あいつらは怖いんだ」と自覚的にならなくてはいけないわけです。

 

ですから、「カワイイ」なんて余裕をかましてる場合ではありません。

 

犬や猫だけじゃないですよ。

 

試みに「白鳥   危険」とか「リス   危険」とか

検索してみてください。

 

野生動物の恐ろしさが嫌という程わかるでしょうから。

 

というわけで、野生動物を見かけても「カワイイ」なんて考えず、身の安全を最優先に考えるべきです。

 

殊に所員一同は、この点くれぐれも肝に銘じられたい。

 

 

※この連載はフィクションです。実在の人物、団体及び事件等とは何ら関係がありません。