の続き。
2022年にコンサートで取り上げられた回数の多い存命作曲家ランキング。
その5位〜1位の作曲家をピックアップしてみた。
チェケラ!
・第5位
フィリップ・グラス(1937年 - )
アメリカ人。
前衛停滞後の時代以降、アメリカで台頭したミニマル四天王の一人(ただし、本人はミニマル・ミュージックという呼称を歓迎していない)。
「浜辺のアインシュタイン」(1975年)より「トレイン」
ヴァイオリン協奏曲第1番より第3楽章(1987年)
・第4位
トーマス・アデス(1971年 - )
イギリス人。
この人も天才。ケンブリッジを最優秀の成績で卒業。1995年には初のオペラ作品「パウダー・ハー・フェイス」を発表。24歳にして早くも注目を集める。作曲家・指揮者・ピアニストの三刀流として世界的に活躍中。
「アサイラ」(1997年)
「テンペスト」(2003年)より序曲
・第3位
ジョン・クーリッジ・アダムズ(1947年 - )
アメリカ人。
超天才。ハーバード卒。グラスらミニマル四天王に続く「ポスト・ミニマル」の作曲家。
ミニマル四天王よりもアカデミックな書法と管弦楽法に長けている。
室内交響曲など聴くと、他の量産型ミニマル作家とは一線を画す才人であることがよく分かる。
「ショート・ライド・イン・ア・ファスト・マシン」(1986年)
室内交響曲(1992年)
・第2位
ジョン・ウィリアムズ(1932年 - )
説明不要の言わずと知れた劇伴界のキング・オブ・キングス(本当は「現代音楽」の作曲家に含めるのは多分誤りなのだろう)。
「スター・ウォーズ」(1977年)よりメインテーマ
「ジュラシック・パーク」(1993年)より「ウェルカム・トゥ・ジュラシック・パーク」
・第1位
アルヴォ・ペルト(1935年 - )
エストニア人。
第7位にランクインしたグバイドゥーリナと同じく、旧ソ連圏のポスト・ショスタコーヴィチ世代。
初期は、新古典主義と音列技法の影響を受けた硬派な作風だったらしい(当然、ソ連当局からも問題視されていた)。
70年代以降、古楽に根差したミニマルな作風に移行。現在の人気を獲得するに至る。
(俺は認めないぞ!)
「タブラ・ラサ」(1977年)
「鏡の中の鏡」(1978年)