岡口さんの書籍には、日頃大変お世話になっております。
伊藤塾の専任講師に就任されるとのこと、今後のご活躍を祈念いたしております。
この度の罷免の判断、岡口さんへの不利益が大き過ぎる、余りにも厳し過ぎるとして、法曹界(私の身の回り)では批判の声が多々挙がっております。
他方で、一連の岡口さんの言動により、ご遺族の方々が多大な苦痛を被られたこともたしかです。
法曹は知力ではなく共感力が求められるのかなと、つくづく思います。
法曹の頭脳労働の程度など、たかが知れています。
依頼者を含めた関係当事者への共感力こそ、日々の業務で重要な意味を持つことが多いと感じます。
それは弁護士業のような営利性が絡む業界だけでなく、検察官や裁判官も同様でしょう。
空気の読めない検察官は、人の言動の意味を推測できず、説得的な事件のストーリー構築ができないでしょう。
また、被害者や遺族の神経を逆撫でしてしまい、事件処理に支障をきたすこともあるでしょう。
空気の読めない裁判官も、人の言動の意味を推測できなければ、説得的な判決は書けないでしょう。
また、当事者の心情に配慮したり、建前に隠された本音を探れなければ、和解での事件解決も困難になるでしょう。和解ができなければ、判決書を起案しなければならず、業務負担は多大なものとなります。
私も共感力を磨きつつ、日々の業務に励む所存です。