弁護士法人フィクショナル・公式ブログ(架空)

架空の国の架空の弁護士によるブログ

セクハラの判断基準を考察することの不毛さ

「何でもかんでも簡単にセクハラ認定されるなんておかしい!」

「職場で告白を再トライすることもセクハラ扱いされるなんて酷い!」

「イケメン(美人)が同じことしたら喜ぶのに、私がやったらセクハラ扱いだなんて理不尽だ!」

という男性諸氏(&一部の女性諸氏)。

 

弁護士の私が言うのもなんだが、これ、あまりにも不毛な議論ですよ。

 

「法的にセクハラに該当するか?」

なんてこと、気にする時点であなたの負けです。

 

相手にキモがられてしまったら、その時点で、その人との人間関係は破綻しかかってます。

 

「キモがられてしまった」ことが、法的にセクハラに該当しようがしまいが、もうあなたの負けなんです。

 

法的にどうこうじゃなくて、社会的にあなたは負けてるんですわ。

 

セクハラ該当性について議論・マジレスするのって、本当に不毛なんです。

たとえ「セクハラに該当しない」と論破できたところで、あなたがキモがられているという厳然たる事実は覆らないからです。

 

あなたが気にすべきことは、セクハラの判断基準なんかではありません。

何をしたらキモがられるのか、という当たり前の社会常識です。

他人の心の痛みに思いを馳せるという、ごく普通の共感力の問題です。

 

法的に勝てるかどうかじゃなくて、今後の人生を順風満帆にするためにも、キモがられない努力を優先すべきなのです。

馬鹿馬鹿しいほど当たり前すぎる話です。

 

ちなみに、世の中のごく一般的な性質の人々というのは、マジレス・議論をふっかけられること自体が「必死でキモい」と感じるようです。

キモがられやすい人は、大事な経験則として、よく覚えておくべきでしょう。