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ちょっと怖い話【逆転クオリア】

1月末の〆切が多すぎて、途方に暮れている。

とにもかくにも、ブログなんか書かずに処理しなくては。

しかし、色々とネガティブな感情が湧き上がってくる。

こういうとき、考えてしまう。

 

クオリアなんかなければ良いのに」

「なぜ人間はクオリアなんか持ってしまったんだ?」

 

クオリアなんて無い方が、良いんじゃないか?

しんどいとか、不安だとか、嫌な気分だとか、そういう主観的な意識体験などない方が、さくさくと能率的・合理的に仕事を進められるはずだ。

その代わり、生きていても、楽しいとか幸せだとか、そういう感覚を覚えることもないわけだが。

 

なぜクオリアなんか持ってしまっているのだろうか?

太古の昔、クオリアを持った個体の方が、危険な状況を「怖い」と忌避する傾向が強く、回避する能力が高かったため、数多く生き残り、逆に、クオリアを持たない個体は淘汰されていった・・・とかそんな感じだろうか?

 

クオリア」のwikiに興味深い(というより怖い)記載があった。
デネットクオリア否定論者に対する哲学者ブロックの見解だ。

ja.wikipedia.org

逆にネド・ブロックなどは、デネットは認知に関わるある種の機能障害を持っているのではないか、という可能性を指摘する。ブロックがこうした主張を行う背景には一定の経験がある。ブロックは自身の教員としての経験から、現象性の問題を理解できない人が、なぜかは分からないが一定数いる、と語っている。ブロックによれば、大学初年度の学生に逆転クオリアの思考実験について説明すると、およそ3分の2の学生は「何を言ってるか分かる」と答えると言う。中には小さいころから自分でその問題を考えていた、という学生もいるという。しかし残りの3分の1の学生は「何の話をしているのか分からない」と答えると言う。ブロックは逆転クオリアの思考実験は、10歳に満たない自分の娘でも理解できたのに、なぜ一部の大学生に理解できないなどという事があるのか、と疑問を持つ。そしてブロックは、ある種の認知的な機能の違いが、現象性の問題の理解を妨げてるのではないかという可能性を指摘する。そしてそうした人の中から、デネットのような主張を行う人が出てくるのではないか、とする。そして、こうした機能的差異は実験的に研究できる対象であろうから、逆転クオリアのようなある種の思考実験への反応と、他のファクターとの相関を取って研究することが可能ではないか、と指摘する

 

ja.wikipedia.org

 

逆転クオリアについて説明されても、大学生の3分の1が理解できないってどういうこと?!
この人たちは、他の3分の2の人たちとは全く異なる世界認識をしているということなの?!
怖すぎて草