新宿での用件を午後早々に済ませると、夕方まで暇ができた。
ラーメン二郎三田本店を訪問することにした。
ネットで調べると「営業時間外」と出てくるが、店先には列ができている。
営業していたようでラッキー。
慶應大学三田キャンパスの真横にあるので、大学生の集団がそこらを行き来している。
若い男子の間では、90年代風のダサい真ん中分けサラサラヘアー(スラダン三井のグレる前みたいな髪型)が流行っている模様。
最近、若い人達の集団を見ること自体、滅多になかったことに気付かされる。
いざ久しぶりに目の当たりにすると、自分が学生時代に抱えていた鬱屈とした思いが、まざまざとよみがえってくる(遠い目)。
当時、人間は「追う者」と「逃げる者」に分けられると思っていた。
「追う者」は、理想に向かって突き進む。
「逃げる者」は、望まぬ未来を恐れて備える。
今風に言えば、さしずめ「追う者」は陽キャで、「逃げる者」は陰キャか。
当時、私には「追う者」がとてつもなく眩しかった。
逃げた先で「追う者」になろうとしたが、私には叶わなかった。
今はどうだろうか。
「逃げる者」ですらなく、「流される者」かな?
流れに身を委ねているといえば、多少は聞こえが良いかもしれない。
……物思いに耽っているうちに、コールが回ってきた。
小ラーメンでもとても食べきれないと思い、麺少な目でオーダーした。
コールはニンニクのみ。
思いの外さっぱりしており、何のひっかかりもなく、するする食べ進める。
大変美味しゅうございました。
ご馳走様でした。