(千)
「ハク、聞いて。」
「お母さんから聞いたんで、自分では覚えてなかったんだけど。」
「私、小さいとき川に落ちたことがあるの。」
「その川はもうマンションになって、埋められちゃったんだって。」
「でも、今思い出したの。」
「その川の名は……」
「その川はね……琥珀川。」
「あなたの本当の名は、琥珀川。」
カッ!!
ピシャァァァァァァァン!!!
(千)
「ああっ!」
サァァァァッ……!!
(ハク)
「千尋、ありがとう…!」
「私の本当の名はメソソボラッズ・テロージ・ゴンザレスだ!」
(千)
「メソソボラッズ……?」
(ハク)
「メソソボラッズ・テロージ・ゴンザレス!」
(千)
「すごい名前!メキシコ人みたい。」
(ハク)
「私も思いだした。千尋が私の中に落ちたときのこと。靴を拾おうとしたんだね。」
(千)
「そう。ゴンザレスが私を浅瀬に運んでくれたのね。嬉しい。」
ヒュゥゥゥゥゥ〜〜ン・・・・・・
ザッッパァァァァァァァァァンッ!!!