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「腕時計3本の最強パーティ」を考える

 

私が考える「腕時計3本の最強パーティ」のポイントは

・1本はお堅い場面でも使用できるシンプルで上品な3針時計であること

・1本は他人と被りにくい個性的・芸術的なデザインの時計であること

・1本はとにかく頑丈で便利な男くさい(ちょっと下品な)時計であること

・3本ともオンオフ両方で使えること

である。

 

その「腕時計3本の最強パーティ」は以下のとおりである(身バレが怖いので具体的なモデル名までは書かないが、ここに紹介させていただく)。

 

1.グランドセイコーのスプリングドライブモデル

https://www.grand-seiko.com/jp-ja/collections/all?drive=%E3%82%B9%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%89%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%96

このなかのシンプルな3針モデルが良い。

ビジネスはもちろん、キレイ目カジュアルにもうってつけだ。

高級感があり、なおかつ、誠実なイメージもあり、嫌味な感じはしないのが良いところ(ロレックスとかオメガとか「いかにも」じゃない)。

文字盤や針の仕上げの美しさ・輝かしさには、スイスの一流ブランド勢も真っ青だ。

グランドセイコーの駆動方式には、クォーツ、機械式、スプリングドライブの3タイプがある。

私見では、グランドセイコーを買うのならば、スプリングドライブ一択である。

クォーツの精度はザ・シチズンに劣るし、機械式の精度はロレックスやオメガに劣るからだ。「俺はグランドセイコーを使っているんだ!」というアイデンティティの誇示というか、所有欲・自尊心を満たすのにやや難がある。

その点、スプリングドライブはセイコーのみが量産に成功した駆動方式であり、「俺はグランドセイコーの時計を使っているんだぞ!」という所有欲を満たしてくれること間違いなしだ。

機械式より高い精度を誇りつつ、電池ではなくゼンマイで自律的に動くものの、放っておくと止まってしまうという「ほどよい可愛らしさ」も魅力的だ。

 

2.カンパノラのエコドライブコレクション

https://campanola.jp/collection/eco-drive.html

個性的で装飾が綺麗な時計であり、なおかつ、オンオフ両方で使ってギリギリ違和感のないラインである。「宙空の美」をコンセプトとした時計であり、実物を手に取ると思わず惚れ惚れしてしまう。

「人と違う」個性を出したいのならうってつけの1本だ。

ソーラー駆動だが、電波時計ではないうえ、その他スペック(防水性能や精度等)も汎用廉価モデルのクォーツ(数千円の腕時計)と同程度である。

本シリーズは、その時計製造コストを装飾の美しさと外観仕上げに全振りした時計といえるだろう(そのためか、お値段もこの外観からは考えられないほど良心的な設定だ)。

こうした特徴をよく心得たうえで購入すれば、一生ものの大切な宝物になるはずだ。

ちなみに、エコドライブ以外のカンパノラのラインナップはメカニカル、コンプリケーション、コスモサインとなっている。

実用性と見た目の謙抑的な美しさ等のトータルバランスを考えると、私はエコドライブが最良のシリーズだと考える。

 

3.G-SHOCKのMT-Gシリーズ

https://gshock.casio.com/jp/products/mt-g/

G-SHOCKには、MT-Gよりも高級なライン(最上級ライン)として、MR-Gというシリーズが存在する。

しかし、現行モデルに限って言えば、どう見てもMR-GよりもMT-Gの方がかっこいい(完全に主観)。

MR-Gと比較したMT-Gの弱点は、金属部分の素材にチタンではなくステンレスを用いているため、重たいこと、傷がつきやすいことだ。

しかし、私に言わせれば、そんなものは殊G-SHOCKに関してはデメリットどころか魅力ですらある。

ギラついたステンレスの質感、重量感はメカニカル・兵器的なかっこよさがあるし、高級ドレスウォッチなどと違って、傷すらも「漢の時計としての勲章」になるような気がするからだ。

電波ソーラーで手がかからないのも良いところだ。

スマートウォッチが全盛を迎える昨今にあって、時代錯誤というか、方向性を間違えた未来志向という感じで、男のロマンをくすぐるシリーズだと思う。

いざ身に着けると、テストステロンがぐんぐんと分泌されて、闘志が湧き上がってくるような気持ちになる。

私は、グランドセイコーとカンパノラには傷がつかないよう大切に使っているが、G-SHOCKはいわば「切り込み隊長」としてガシガシ普段使いしている。

ただ、スーツにはあんまり合わないので、大事なお客さんとの打合せ等ではグランドセイコーやカンパノラと選手交代となる。

 

ざっとこんなところか。「腕時計3本の最強パーティ」。

図らずもスイス勢は一つもパーティ入りすることなく、セイコーシチズン・カシオの国内メーカーのみによるパーティとなった。

 

まぁ予算との兼ね合いもあらぁな。

 

極端な話「パテックフィリップ、オーデマピゲ、ヴァシュロンコンスタンタンの雲上御三家で揃えればいいじゃん」なんという身も蓋もない考え方もあるだろう。

 

しかし、弁護士はどこまでいっても所詮は「労働者」。

元々王侯貴族向けの時計である雲上御三家を身に着けるなんざぁ、身の程知らずというか何というかね。

 

(余談だけど、時計に興味のない人たちからしたら、ロレックスは高級時計・ブルジョアの代名詞的存在かもしらんけど、本来の立ち位置は「労働者のための時計」、「実用時計の最高峰」だからね。雲上御三家やなんかとはそもそものコンセプトが全然違うの。じゃなきゃ革命の闘士チェゲバラとかカストロが愛用なんかせんでしょ。)