弁護士法人フィクショナル・公式ブログ(架空)

架空の国の架空の弁護士によるブログ

野球のこと知らないけど「第9」で打線を組んでみた

古今東西交響曲第9番」で打線を組んでみた。

1(中)ドヴォルザーク
2(遊)ショスタコーヴィチ
3(三)マーラー
4(投)ベートーヴェン
5(捕)ブルックナー
6(二)シューベルト
7(左)ヴォーン・ウィリアムズ
8(右)ペッテション
9(一)ヘンツェ

 

1(中)ドヴォルザーク
作品自体の知名度・人気がダントツに高い。
クラシック初心者もハイパーキモオタもみんな大好きな曲で、コンサートで取り上げられる頻度も高い。
駄演によるブーイング・批判がくることはそうそうない。

youtu.be

2(遊)ショスタコーヴィチ
演奏時間も短く、軽くてキャッチーで聴衆のウケは良い。
駄演率も低い。
若干の懸念として、熱心な共産党員が「当局に対する挑戦である」、「皮肉っぽい懐疑主義と様式主義から抜け出していない」などと激怒することが考えられる。
しかし、スターリン時代に初演されながら、作曲者は粛清されていないので、文字通り「セーフ」と考えて良いだろう。
様々な演奏パターンに対応できるだけのマルチさ・柔軟性もポイントだ。

youtu.be

3(三)マーラー
演奏会の目玉・重要演目とされることが多く、伝説的な実演・録音にも恵まれた作品である。
とかく「長い」「大げさ」「誇大妄想的」などと批判されることも多いマーラー作品だが、少なくとも本作に関しては、そうした批判は殆ど聞かれない。
大筋において、史上稀に見る大傑作と評価されていると見て差支えないだろう。
知略型(理性派)・先祖返り型(感情派)のいずれの演奏にも馴染む。

youtu.be

4(投)ベートーヴェン
言わずと知れた大正義。
フルトヴェングラーカラヤンバーンスタイン等々の歴史的レジェンドはもちろん、現在でも数多くの一流どころによる名演奏に恵まれた作品だ。
ライブだと凡演でも感動させられる。

youtu.be

5(捕)ブルックナー
嫌われやすいブルックナー作品の中でも、最も完成度が高く且つ比較的聴きやすい大傑作。
伝統的に巨匠指揮者の得意レパートリーとされてきた作品であり、数々の歴史的名演が生み出されている。
守備については、分厚いサウンドといい、作曲者の見た目といい、捕手一択である。

youtu.be

6(二)シューベルト
シューベルト交響曲の中でも、「未完成」に次いで人気(作品番号については色々と面倒な問題はあるが、ここでは割愛)。
調整型(無難な解釈)、先祖返り型(巨匠風)、時代考証型(ピリオド奏法)等、様々な芸風に対応できる作品である。
どっしり重たくいくのも、スピーディーに小回りを利かせるのも、いずれもお手の物。
ただし、残念なことに、長くて退屈なだけの凡演というのもないわけではない。

youtu.be

7(左)ヴォーン・ウィリアムズ
20世紀中盤の作品であり、作風は易しくなく、一般ウケはあまり期待できない。
しかし、現代作品ながら無調ではなく、綺麗で幻想的・荘厳な雰囲気は唯一無二。
ハマる人にはとことんハマる。
残念ながら、演奏頻度は高くない。

youtu.be

8(右)ペッテション
こちらも一般ウケは期待できない。
深刻系・暗黒系の大作。
強靭なダークエネルギーとパワーに満ちた作品だ。
内容が内容だからか、演奏頻度は低い。

youtu.be

9(一)ヘンツェ
ゴリゴリの無調であり、暗くて晦渋。
おまけにドイツ語で歌われているので、ドイツ語圏以外の聴衆には厳しい。
しかし、現代の名匠ヘンツェ渾身の傑作であり、聴きこむ程に味が出る。
こちらもやはり演奏頻度が低い(全曲のリンクがなぜか貼れない)。

youtu.be