今晩の日テレ「読響プレミア」。
吉松隆の「交響曲第5番」(原田慶太楼指揮/読響)が放送されるらしい。
2月22日(木)午前2:35~3:35(水曜深夜)予定
BS日テレ 3月2日(土)朝7:00~8:00予定
とのこと。
2023年9月27日 東京オペラシティコンサートホールにて収録されたもの。
当時、私も公開収録に応募したのだが、当選かなわず。残念。
演奏されること自体がレアな名曲であり、しかも、演奏者は原田氏&読響という万全の布陣。
21世紀に書かれた「怪作」交響曲であり、私も大好きな作品だ。
以下は、作曲者である吉松センセ本人のご説明。
〈第5番〉というナンバーの付く交響曲を書くにあたっては、ひとつの夢があった。それは「冒頭は(例の)運命のモチーフで始まり、最後はハ長調の主和音(ドミソ)で終わる」ということである。(中略)ただし、この交響曲は「運命」交響曲ではなく、一種の「ファウスト交響曲」(文学で言うなら「モン(我が)ファウスト」)である。それゆえ、前半の3つの楽章では(誤解を恐れずに敢えて説明するなら)それぞれ、ファウスト的な「思索し(後悔し)疾走(暴走)する自我」、メフィスト的な「幸福と地獄とを共に見せてくれる悪魔」、そしてグレーチェン的な「悲しみとしての永遠なる女性性」が語られる。それらが交錯し錯綜する4幕からなる(芝居がかった)人間ドラマ。…とでも解説すれば、この奇妙な交響曲の内容の一部を語ったことになるだろうか。(もっとも、作曲者のそんな解説を本気にする人はきわめて少ないとは思うけれど…)
原田氏&読響が、どんなエキサイトぶりを見せてくれるか、非常に楽しみだ。