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テロリストの処遇の難しさ

先日のモスクワテロ実行犯らに対し、ロシア当局が殴打・電気ショック・耳を切る等の拷問を加えている様子が、映像で流出した。

 

同映像は、当局が意図的に流出させた疑いがある模様。

 

推察するに、テロリストに対する断固たる姿勢をアピールすることで、民衆の支持・求心力を維持する狙いだろう。

 

また、拷問により「ウクライナがテロの黒幕だ」といった供述を強要する狙いもあるかもしれない。

 

さらに邪推するならば、一連のテロ・拷問・裁判の全てが、プーチンらの仕組んだことかもしれない。

 

私や私の家族がテロ被害に遭ったとき、私は絶対にテロリストを許せないだろう。

この手で八つ裂きにしたいと思うだろう。

苛烈な拷問も然るべきだ(ただし、日本国憲法第36条は、公務員による拷問を例外なく一律禁止としている)。

 

しかし、拷問を許容してしまうと、テロリストから真実の供述を引き出すことができないかもしれない。

時の為政者による自作自演を誘発する危険もある(テロを実行させ、拷問により、為政者の考えるストーリーに沿った供述をさせ、戦争・外交に関する世論を誘導するetc.)。

 

大変に悩ましい問題だ。